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院長の菅原です。今回は高血圧症について一言。
若い時は高血圧でなくても40代50代になると職場のストレスや食生活の乱れ、運動不足などにより気がつかないうちに高血圧になっている事があります。随伴症状として、初期には耳鳴り、肩こり、動悸、息切れ、不眠、便秘などが現れることが多いです。
安静状態で血圧が慢性的に正常値より高い状態(最高血圧が140mmHg以上か、最低血圧が90mmHg以上)を高血圧症と呼んでいます。
高血圧症には本態性高血圧症と2次性高血圧症があります。本態性高血圧症は原因の判らない場合をいい高血圧症の約90%を占めます。遺伝的な因子や生活習慣などの環境因子が関与し生活習慣病ともいわれています。
2次性高血圧症は神経性高血圧症、腎血管性高血圧症、腎実質性高血圧症、内分泌性高血圧症、心・血管性高血圧症などに分類され、原因がはっきりしているので適切な治療により病気を治せば血圧も正常に戻ります。
高血圧を放置していると心臓が機能を維持するため心筋が肥大をきたし心不全におちいる危険性もあります。高血圧の負担は動脈の血管にも及び動脈硬化病変がおこり、やがて臓器の機能障害や脳の細い動脈壊死による出血、腎臓の機能不全をきたし腎硬化症など様々な合併症につながる危険性もあります。
こうした場合は適切な医師の診断のもと投薬治療が必要です。脂質異常症、糖尿病、精神・肉体的ストレス、アルコールや塩分の取り過ぎ、喫煙や運動不足などにより促進されるので、食生活や体調管理が重要なポイントです。
さて、我々ができうる事は高血圧症の本質のな治療ではありませんが、病院の投薬治療と平行して頭痛、肩こり、動悸など高血圧症に伴う症状に対しアプローチすることができます。マッサージによって凝りを解し血行動態を整えることで、自律神経の機能を調整し身体をリラックスさせる効果も期待できます。
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